COVID-19 に関連する情報のアップデート 2020/05/02
金曜日の東京都の症例数でややガヤガヤした人も一部いるかもしれませんが、
以前にも申し上げた通り、もう少しトレンドを見ながらで十分です。
https://twitter.com/atmizu/status/1245647595914981378?s=20
さて、また【循環器×COVID-19】の情報のアップデートがたくさんありました。
前回のこちらも参考にしてもらいながら次へどうぞ。
COVID-19 に関連する情報のアップデート 2020/4/18 【循環器×COVID-19】
目次
学会 COVID-19 関連情報アップデート
日本循環器学会
とりあえず循環器学会関連のリンク盛りだくさんとなってますのでこちらのリンクの内容を少しアップデートするのが良いかと思っております。
https://www.j-circ.or.jp/covid-19/
日本心エコー図学会
COVID-19 流行期における心エコー図検査に関する提言(2020 年 4 月 28 日)
まだ、ちょっとエコーの制限などが実施されている部分が少ないということでの声明です。
おそらくここからどのように循環器全体で動いてゆくのかということになりますが、心エコー図学会は結構先がけて対応されているのが素晴らしいと思います。
もう一つ大きいのは虎ノ門の太田先生たちが「感染例/あるいは感染疑い例の心エコーを行う場合の感染予防」の動画を作成されていて、こういう具体的な内容は多分より実際のところが理解できるので良いのではないかと思います。素晴らしいですね。
多分大変さが伝わるかと。。。
日本不整脈心電学会
不整脈学会からは
新型コロナウイルス感染拡大に伴う植込み型デバイス診療 (医療機関における遠隔モニタリングの導入) (2020 年 4 月 24 日)
今回は、、既に植込み型心臓デバイスを使用している患者を対象として、新たに遠隔モニタリングを導入する際 に考慮すべき点が記載されていて、契約締結後の流れの各メーカーでの対応などがかなり実践的です。
日本心血管インターベンション治療学会
CVITからは
新型コロナウイルス感染拡大下の心臓カテーテル室における 感染対策に対する提言 (2020 年 4 月 20 日 第二報)
ということで、
- カテーテル室の構造上の問題
- カテーテル治療前後での呼吸管理
- カテーテル室内での personal protective equipment (PPE)
- 医療チームへの影響を減らす試み
- カテーテル室の管理
- 通常カテーテル室で行っている手技の回避
とこちらもかなり具体的に踏み込んでいらっしゃいます。
日本心臓リハビリテーション学会
前回の学会の立場から指針に変更されています。
COVID19 に対する心臓リハビリテーション指針(2020 年 4 月 13 日、4月20日公開)
心臓リハビリテーション学会は
7月18日(土)~19日(日)の福岡における現地開催を見送り、規模を縮小しWEBを利用した開催方法に変更することを理事会で決定いたしました。
とのことですので、ちょっと学会でもオンラインでCOVID-19に対しても取り上げられたりするでしょうし、興味があるところです。
小児循環器学会
成人先天性心疾患学会
「小児循環器学会より 新型コロナウイルスに関するQ&A(2020年4月21日現在) PDF版」
「小児循環器学会より 新型コロナウイルスに関するQ&Aページのお知らせ院内ポスター用(2020年4月21日現在) PDF版」
小児循環器学会ではさらに小児循環器修練施設間情報共有ポータルという形で理事会・小児循環器学会専門医修練施設指導責任者対象の情報共有をされており、こういう仕組みも非常に参考になるものです。(修練施設指導責任者のみログイン可能)
あとは稲井先生らのTOPICSのまとめ・文献リストもいいですよね!
- 疫学、ウィルスの特徴、臨床症状、診断と予防策(東京女子医科大学 稲井慶)
- 治療と管理について(岩手医科大学 齋木宏文)
- 心筋障害、不整脈などの心合併症について(国立循環器病研究センター病院 加藤愛章)
- 妊産婦と小児への影響と対策について(北海道大学医学部 山澤弘州)
少しずれるのですが日本小児科学会から
小児の新型コロナウイルス感染症に対する医療提供体制に関する見解 〜入院や付き添いの考え方も含めて〜(2020年4月23日)
で公開されており、こちらも重要な観点であり、大変勉強になりました。
集中治療医学会
ここはさらにアクティビティが高いですよね。
各都道府県別ICUベッド数推定値 (2020/04/30)
COVID-19 重症患者状況 日本COVID-19対策ECMOnet集計(2020/04/28)
このデータ開示は流石です。多分かなりの先生が参考にされているのではないかと思います。横断的ICU情報探索システム(CRoss Icu Searchable Information System, 略称CRISIS, 非公開) に蓄積されたデータベースで日本全体のICUベッド(6500ベッドほど)の80%をカバーされているということ。実際に各サイトでご自身で確認されることをオススメします。
ICUにおけるCOVID-19患者に対する看護Q&A (2020/04/24)
これもかなり具体的な対策の話題です。エビデンスエビデンスという前に実践ですよということが本当に感じられます。
救急医学会
上に挙げたECMONetのデータに加えて、学会長の日本医師クラブでの記者会見が個人的には一番インパクトがありました。(4.24 Youtube)救急医学会がこの形ですすめてゆくとは予測外でしたので、なるほどと勉強になった次第です。
もちろんこの海外のレポートの実践についても興味深いと思います。
特にPCRのことなど日本も予想外の方向に向かって行きそうにもありますのでこういう情報は必要です。
米国の救急医療現場より(続編)-米国エモリ―大学 中嶋優子先生 <続編> 4⽉26⽇
うだうだ記載してますが、とりあえず例により、日循のHP是非チェックしてください~ということです。
過去のCOVID-19関連ブログはこちら
COVID-19 に関連する情報のアップデート 2020/4/18 【循環器×COVID-19】
循環器疾患とCOVID-19 の情報に関して :海外の学会プラットフォームがメインです
インタビュー
COVID-19【日本の循環器内科医は必聴】New York青井先生のインタビュー (3月末情報)
カナダの循環器猪原先生へのインタビュー 【COVID-19×循環器】(4月初旬情報)
ウエストバージニアの鍵山先生のインタビュー 【COVID-19×循環器】(4月初旬情報)
M3記事(会員のみ)
【COVID-19現地便り】アメリカがヤバいのか? 日本がヤバいのか?
【COVID-19現地便り】NYの循環器医はどうしているのか 青井先生 上のインタビューの文章です
【COVID-19現地便り】カナダ・バンクーバーの状況 猪原先生 上のインタビューの文章です
【COVID-19現地便り】米ウエストバージニアの状況 鍵山先生 上のインタビューの文章です
第13回 循環器とCOVID-19――中国の文献より その1 by 布施先生 @jfuse0320
第14回 循環器とCOVID-19――中国の文献より その2 by 布施先生 @jfuse0320
第15回 循環器とCOVID-19文献まとめ その1 by 鍵山先生 @KagiyamaNobu