COVID-19 に関連する情報のアップデート 2020/4/18
さて、少しnoteでも触れさせていただいていた通り、
各学会の声明が乱立している状況だと思います。
当初の予定ではこの流れはもう1週ぐらい続くかなと思ってますが、
そのあとは学会間の連携が取れて落ち着いてくることだと思ってます
(特に新たに大きな問題が発生しなければ)
その話はなんだ!という方のために
先週末はこのような状況を踏まえて、医療従事者はこの来週ぐらいまでの
情報のアップデートが一番めんどくさいと予測したので
noteに
病院の医療従事者はこの数日での情報のアップデートに注意しておいてください 【COVID-19:これは医療従事者向け内容です】
という記事を投稿しました。noteも書いたことがなかったので一応こわごわでしたが、ヤンデル先生がご紹介してくれたおかげで
多くの方にも読んでいいただきましたが、そんな大したこと書いて無くてスイマセン。感謝です。
また必要かなと思った時には記載しますので、どうぞその際には皆さんご指導よろしくお願いいたします!
さて今週の循環器関連学会のアップデートをしておきましょう。
目次
学会 COVID-19 関連情報アップデート
日本循環器学会
日本循環器学会【COVID-19対策特命チーム】が結成されました(4月10日)
これがまた非常に濃密な時間を提供してくれてます。
各学会の近況と、それぞれのスタンスこれほど自分が勉強させていただけてるところはありません。本来自分のような者が参加できるものではないのですが本当に感謝しております。
そしてさり気にHPがアップされています!
とりあえず、こちらをチェックしてください~~~~~
岸先生が死ぬ気でやってます、、、、
とりあえず循環器学会関連のリンク盛りだくさんとなってます
https://www.j-circ.or.jp/covid-19/
ここに各学会の情報が提供されているので少しこちらからいけるところを是非チェックしていっていただけたらと思います。
一応こちらでも少し紹介しておきます。
日本心エコー図学会
まず循環器関連学会の中での最初の声明を出したのはこちら。
最初この動きは杉本先生たちが結構ざわざわしたり、徳島大学のエコーボーイズの方々がASEの日本語訳を作成したりで一気に加速したのを体験できたのは興味深かったです。おそらくエコーは感染の3密(もう死語ですかね?)の空間でありますが、COVIDが最初でてきたころにはあまり考えられていなかったのではないかと思います。
いや、エコー重要です! (自分も一応超音波専門医です。思い入れあります!)
経胸壁心エコーだってかなりの接触ですからね。注意してやるべきだし、技師さんにそのリスクを負わせてるのに気づいていないとかは最悪なので非常に素早い動き素晴らしかったです。
今は以下のラインナップになってますね!詳細は本家のHPをご覧ください。
- 「小児、胎児、先天性心疾患患者に対する心エコー検査従事者のための声明」[日本語版]
- 「周術期または手技中の経食道心エコー図検査」[日本語版]
- 「超音波検査技師のための声明」[日本語版]
- 「POCUSについての声明」[日本語版]
- 新型コロナウィルス感染症(COVID-19)流行時における心エコー図検査に関わる医療従事者感染防護と院内感染予防に対する提言(第2報)
日本不整脈心電学会
その次にまた分かりやすい大きな変換をされたのは不整脈心電学会でした。
もともと植え込み型デバイスで遠隔診療に慣れていたということと、アブレーションを延期するという最初どの学会も言いたがらなかったことを言ってくれたのはこの学会だと思います。
ICD患者の自動車運転診断書でせっかく遠隔にしてても、文書をもらうのに病院に来てたら意味がないという非常に重要な現場の情報からどんどん新しく患者さんのための対応をされています。一般の方からみたらあまり学会って動いてないよって思われるかもですが、かなりこれは早く対応されていると感じてます。
もちろんこれからも勉強させてほしいです!
とりあえず本家はこちら
(医療機関における ICD 患者の自動車運転診断書作成)に関するお知らせ
日本心血管インターベンション治療学会
インターベンション学会も会員向けに情報発信された上で、今は一般の方にも提言を公開されています。多分この近日では一番動きがアクティブになってきていると思います。流石カテ家といわれるアクティビティの高いチームだと思います。アンケート調査も実施済みであり、このデータも会員向けで公開されていますが非常に重要な現場の声が上がってきています。伊刈理事長からも一般向けのコメント動画も作成されていると思いますのでそちらもまた日循、CVITのHPからご覧になれると思いますので是非!!
本家はこちら
日本心臓リハビリテーション学会
心エコーと心不全の若手の勢いがある先生は大体リハビリテーションにもかかわっているという特殊な状況ですが、こちらもこの1週間で理事長からの声明、アンケート調査が一気にすすんでおりアクティビティが高いです。EAPC (European Association of Preventive Cardiology) が発表した内容についての紹介もされていますね。
本家はこちら
成人先天性心疾患学会
成人先天性心疾患学会は患者さん向けの提言です。かなり視認性もよく、事務局の方が作ったらしいということでセンスを感じました。
Twitterでもやはり実はこのような患者さんが結構困ってたり不安に思っている領域というのが結構あるのでそのように必要な情報があるんだなぁと痛感している次第です。
提言の内容とは直接関係ないのですが、COVID関係の学会リンクが激しく充実しています。ご参考になるかと。
―成人先天性心疾患をもつ患者さんへの提言(第 1 報)―掲載のお知らせ
本家はこちら
集中治療医学会
ここは前からアクティビティが高いです。中でもECMOnetは非常に情報発信も早く、充実している速度感です。
人工呼吸教育ビデオ 三学会合同 日本COVID-19対策ECMOnet
これは集中治療医学会だけではないのですが、基本から勉強するにはよいです。
ただ、ダウンロードが重い。。。。
さらに
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)集中治療相談窓口
(医療者向けです!!)
を用意されました。いやぁ、アクティビティが高い!!!
刺激になりますね!!
救急医学会
ここは結構最近医療崩壊に関する情報発信が多数あります。
においては皆さん一度は聞かれたのではないかと思います。
医療崩壊というものは何なのかということを今我々は考えるべきところにきているというのは確かですね。
こういう米国の情報はそろそろ収束してくるでしょう。
自分も循環器関係は過去の投稿にも上げてますが、今は海外の現場の情報を参考にした、学会の声明・現場の工夫の共有、少し経てば次は医療現場の精神的ケアであったり、長期的な部分、経済的なものなどがよりトピックになってくると思います。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応について アンケート結果
こちらも色々我々の関心を呼ぶものだと思います。サンプル数は少ないものの
救急外来での今後について考えさせられる部分もあります
N95の情報はここだけではないのでまた他のサイトもチェックですね
CDC
Decontamination and Reuse of Filtering Facepiece Respirators
WHO
うだうだ記載してますが、とりあえず日循のHP是非チェックしてください~ということです。
過去のCOVID-19関連ブログはこちら
循環器疾患とCOVID-19 の情報に関して :海外の学会プラットフォームがメインです
インタビュー
COVID-19【日本の循環器内科医は必聴】New York青井先生のインタビュー (3月末情報)
カナダの循環器猪原先生へのインタビュー 【COVID-19×循環器】(4月初旬情報)
ウエストバージニアの鍵山先生のインタビュー 【COVID-19×循環器】(4月初旬情報)
M3記事(会員のみ)
【COVID-19現地便り】アメリカがヤバいのか? 日本がヤバいのか?
【COVID-19現地便り】NYの循環器医はどうしているのか 青井先生 上のインタビューの文章です
【COVID-19現地便り】カナダ・バンクーバーの状況 猪原先生 上のインタビューの文章です
【COVID-19現地便り】米ウエストバージニアの状況 鍵山先生 上のインタビューの文章です
第13回 循環器とCOVID-19――中国の文献より その1 by 布施先生 @jfuse0320