これは循環器領域における緩和ケア・医療の質に関するNarrative reviewです。Pubmedは”こちら”
こちらは循環器の緩和ケアを本当に実践するにあたり、まず何をすればよいのか?ということを考えるための元になる論文として作成しました。
医療の質に関しては、この領域では非常に有名なドナベディアンが
Structure
Process
Outcome
の3つに分類しました。このフレームワークは今でも生きていて、これに沿った中で色々な質評価指標が策定されています。
緩和ケアは東北大学の宮下先生らが”がん領域”において医療の質評価指標を作成されていますが、循環器領域はほとんど研究がありませんでした。
逆に集中治療領域や、救急という場面に我々が実践している循環器猟奇も含有されているような状況だったわけです。
そこで、まずこの領域の研究を実践するにあたり、”がん”領域をまず見習い、勉強させていただくことが重要だと考えました。
このレビューは基本的にNarrative reviewでMeta analysisのような効果も評価しておりません。ただ、この論文を作成する中で多くの気づきがありました。例えば、集中治療室で24時間面会可能かどうか?という項目があり、集中治療領域の緩和ケアではすでに医療の質評価指標として確立されています。ただ、自分の臨床経験からも、こういった循環器領域においても集中治療室で24時間面会可能性というものは実装されていないと体感しています。論文を作成する過程での気づきは本当に大切ですよね。
さらに「日本における循環器領域ではどうあるべきか?」ということなどを議論することは重要だと思ってます。
自分だけで考えられることではなく、一歩一歩勉強だと思ってます。
【循環器疾患にも緩和ケア】