そもそもの”緩和ケア”の難しさを徒然なるままに

緩和ケアというものは本当に難しい。

そもそも定義からして難しい。緩和ケアの定義は?というと通常はWHOの定義を紹介される。

しかし、それはQOLの向上を目指す姿勢であって緩和ケアという行為そのものを示すわけではない。

概念は理解できても実際の行動が伴わない、もしくはそぐわないというのはよくあることだ。

ということで、基本はいつの間にかできた暗黙知に従うしかない。これは文化である。

ということをモヤモヤしながら考える毎日で、こういう思考(≠試行?)錯誤こそが緩和ケアのような気もしてきた。

【2020/3/6追記】

HPを見た先生からも難しさについて共感いただく。

少し自分も過去にTwitterで議論してた記録をたどるとこういうところもそうですね。

緩和ケアの先生ですら、部門名まで変えることまで考える。言葉は本当に難しい。

これは柏木先生が医学界新聞に寄稿されている原稿からです。

”緩和ケア”の言葉の定義問題は緩和ケア医の先生も間違いなく歴史的に議論してきています。

ひかりん先生編

これはもやもやが爆発しているところにDr.ひかりん先生が具体的な例を挙げながら、やさしく対応してくれています。

中川先生編

これはNakagawa先生の議論で、心臓血管外科にとってのPalliative care という用語に対するLetterの見解も含めてくださっています

引用論文も興味深いと思いますので是非!!

【循環器疾患にも緩和ケア】