これを出版させていただいたのは2017年ということでもう大分経つんですね。。。。時間が過ぎるのは本当に早い。。。。
おそらく、少しずつ同じような内容を記載していることがあるので差別化はないと思いますが、当時の自分のモヤモヤ感じていたことを出来る限り言語化していると思います。
実は、暗黙知を共有できているだけで、指導医も実はモヤモヤしてるんですよね。
自分としては看取り方とかも色々考えることもありましたし、今はいくつかそういう本も出てきてますよね~
とりあえず臨床はモヤモヤしますよね、当然。
ガワンデとか一通り通りすぎて、多分このころは倫理とかに興味が出てきたころでしょうか。
編集部のTさんと色々話し合いをしたのが記憶に残ってます。地道な感じです。
Hidden curriculumを『ハンター×ハンター』の裏試験に例えているのは自分としてもよくやったと思ってます(誰もうまいとは思ってないかもですが)
この中身も少しずつブログかNoteにご紹介してゆけたらと思います。
少しあとがきを紹介させてもらいます。
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本書のタイトルにある「アタマと心とからだ」ですが、このタイトルは、自分も敬愛するオスラーの
「医療はアートであり,取引ではない,使命であって商売ではない。
その使命を全うする中で,あなたはその心を頭と同じくらい使うことになる。」
という言葉からとりました。聖路加に入職しましたので、オスラーはもちろん勉強しておりましたが、
昨年日野原先生といろいろ相談する中で、再度「平静の心」を読み直したということもあり、今回の書籍案の時にはオスラーの精神がどうしてもかかわってくると思いましたので、このタイトルにすぐに決定しました。
この言葉は非常に重いのです。医師は勉強します。答えのない科学を学習する中、そして臨床現場の矛盾と向き合う中で、本文でも述べましたが容易に「医療は取引、そして商売となりうる」ということなのです。アタマだけではダメなのです。筆者自身も、勉強すればするほど、たくさんの医師に出会えば出会うほど、臨床現場でうまくいかなかったりすることでの自己嫌悪や、看護師をはじめ他の職種の方々の反対意見が許せなかったり,自分の心が揺れ動かされる音が聞こえます。もやもやした黒い感情に容易に覆いつくされることもあるのです。もちろん、よからぬ感情は時間がきっと解決してくれるでしょう。ただ、誰かに「それって普通のことですよ」と教えてもらうだけでも楽になるはずです。
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