循環器学会でのアンケート論文
前回アンケート調査のリンクはご紹介しましたが、
ようやくCirculation reportsに掲載していただきました。
各種先生方には本当にお世話になりました。
1回目のアンケートはこちら
こちらは2020年4月のアンケートで一番みんなが何が何だかわからなかったころだと思います。ポイントはなんらかの医療リソース(人的、PPE、外来枠、集中治療室などの施設)が不足すると、循環器診療の制限が実施される意思決定がなされることです。
また、この時点で明確なのは、COVID-19に直接関連する循環器疾患は頻度は多くないということです。
(Supplement fileにもデータがあります)
2回目のアンケートはこちら
ポイント①
感染者数の推移と、実際の循環器診療の制限のグラフがポイントです。5月ぐらいにピークが来ていますが、大体感染者数のピークと同様。ただし、8月と比較していただいたらお分かりになるかと思いますが、絶対的な感染者数で我々は医療を制限しているわけではないということです。
ポイント②
主観的ですが、COVID-19で一部の患者さんが受診されなかったりすることで増悪することを経験している先生方が一定の割合でいるということです。
これらのアンケート結果は実際の日本の循環器診療を反映していて、
循環器疾患に対するリソースは、当然循環器診療単独ではなく、
包括的な視点で考えなければなりません。
知らない間に循環器診療がひっ迫しているということがあり得るということです。
これらのデータ、東京の大変だった実情をふまえて、
平田先生、野出先生、岸先生、磯部先生を中心に実施したプレスセミナーに反映されているでしょう。
Yahooニュース (読売でしょうか)
面白いのは同じプレゼンテーションであるはずなのに、なぜこれまでに各メディアでの温度感の違いがあるかということでしょうか。